『ペンテコステについての予備知識』
冬木友博 牧師
ペンテコステ(五旬節)は、ユダヤ教の3大祭りの一つです。ユダヤ人男性は、この3大祭りの時には、エルサレムの神殿に出かけて主の前に出る事が習慣になっていました。ユダヤ教の3大祭りを紹介します。
2)ペンテコステ(5月~6月)・・・春の収穫感謝。また、過越しの祭りのときに出エジプトしたその50日後に、シナイ山でモーセに律法があたえられたことを記念する祭りでもある。新約では、復活の後50日目に約束の聖霊が降臨した記念の祝い。教会誕生。
3)仮庵の祭り(10月)・・・秋の収穫感謝と共に、エジプトから出て荒野を行進した事を記念し、質素に生活して感謝する事を忘れないための祭り。
聖霊降臨(ペンテコステ)に関する記事は新約聖書の(使徒の働き2章1節〜42節)にみられる。それによれば、復活したイエスは弟子たちにもう一人の助け主(聖霊)を送ると告げて天に昇っていかれた。それから10日後、ユダヤ教の五旬祭の日に使徒とその他の弟子たちが集まって祈っていると、激しい風のような音が聞こえ、天から炎のような舌が降った。使徒たちは聖霊に満たされ、さまざまな国の言葉で語り始めた。地中海世界全域からディアスポラのユダヤ人たちがエルサレムに集まっていたが、使徒たちが自分の地域の言葉で語っているのを聞いて驚いた。ペテロが中心になってイエスの死と復活の意味について語ると多くの人が洗礼を受け、使徒たちのグループに加わった。これが聖書が語る聖霊降臨の出来事である。歴史的には、ペンテコステという名前はギリシャ語で「50番目(の日)」を意味するペンテーコステー(・ヘーメラ) "?????????? [?????]" に由来している。これはユダヤ教において過越祭の50日後に祝われる祭日シャブオット(シャヴーオート) "??????"(「週」を表すシャヴーア "????" の特殊な複数形。通常の複数形はシャヴーイーム "??????")のギリシャ語訳であり、もともとは春に得られる最初の収穫に感謝する農業祭であった。<出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』>
キリスト教では、このペンテコステの出来事以来聖霊降臨とエルサレムの教会が公けに活動をスタートしたことで、教会の誕生を祝う日でもあります。