「私の話し」

あしたはわからないから今日という日に感謝して生きる

吉崎 貞一さん  (2005年 7月19日昇天)

喉に癌が見つかり、既にステージ4「あと2年です」と宣告されたのが、98年。 あれから4年になろうとしています。 残された時間を聖書を学びながら過ごしたいと、治療と平行してJTJ宣教神学校に通い、この3月、卒業しました。

「神様はどうして不公平なんだ!」

私は3歳の時に左足が不自由になりました。 小学校の運動会では、たとえビリでも皆と走りたいのに一人だけ席に残され、悲しいというより、そんな私の姿を親がどんな気持ちで見つめているだろうとせつない思いでした。 負けん気の強かった私はガキ大将になり、どんどん悪くなっていきました。 ですから、のちに神様の話を聞いた時も、「神様は不公平じゃないか」となかなか受け入れられませんでした。

この温かさ、明るさ・・・教会には何かある!

学校を出て、板前となり、アメリカ各地を転々としました。 高級焼肉店から寿司屋…経験も積んで、人の上に立つ立場ともなり、やがて結婚。 しかし、仕事で日本との行き来の多い妻とは離れていることが多く、自分の思い描いていた結婚生活との違いから人生の壁にぶつかりました。 その頃、姉の勧めで教会へ足を運ぶようになったんです。 イエス様のことはまだよくわかりませんでしたが、教会の温かさにとても心惹かれました。 そして、92年に洗礼を受けました。

死の恐怖からの解放こそ、癒し!

これまでに10回の放射線治療を受け、本当はあと20回受けなければなりませんが、拒否しています。 それによって味覚を失うことになるからです。 私は板前ですし、おいしいトロが味わえなくなるのは残念です。 ですから、癌との共存です。 それでも、こうしてまたハワイに来て、皆さんに会い、礼拝し賛美できることは、癒されているからだと信じています。

まことに、彼は私達の病を負い、私達の痛みをになった。(イザヤ53章4節)

このみことばに出会ってから、祈り方が変わりました。 「癒してください」から「癒してくださってありがとうございます」と。 イエス様を信じて永遠の命をいただいていますから、心はいつも平安です。 平安の中で召されることだって、癒しだと思うことができます。クリスチャンの特権ですね。

夢は寿司伝道!

今の夢は、障害者施設や養老院などに、寿司慰問に行くことです。私自身がこのような体なので、受け入れてもらいやすいと思うんです。 イエス様の話をしながら、わいわいと寿司の握り方を教えたいなぁなんて思っています。 こんな夢を持ちながら、私は「また新しい一日が始まった」と、一日一日が延長されていく喜びを噛みしめています。 あしたはわからないから『今日』に感謝しながら生きています。