「日本訪問記―その6」                                          

                               冬木友博 牧師   

 京都の両親には、金曜日の夜に着くので、直接父の病院に見舞いに行くと伝えていたのですが、新横浜を出発したのが夜の7時を過ぎていたので、京都に着いたのは10時過ぎでした。出発前に姉に電話をしておいたのでよかったのですが、父はまだかまだかと夕方から楽しみに待っていたことを聞かされると、また親不孝をしてしまったと心が痛みました。

 翌日はさすがの私達も少し疲れていたので、朝はゆっくりとさせてもらい、昼に父の病院へ家族みんなでお見舞いに行きました。ところが父も食事中だったので、私達も昼食を済ませてくると父に伝えて母とみんなで食事に行って病室に戻ってくると父が「遅い!」とへそを曲げていました。父がよっぽど楽しみにしていてくれたのがよく分かりました。しかし、父は昔から無口なので会話が弾みません。そんな時は息子の堅が大活躍してくれます。父のベットに潜り込んで寝たり、看護士の許可を得たと言って、父の車イスで病院の廊下をスピードを出して走ったりして、周りの者を笑わせてくれるのです。騒々しい見舞い客だと思われていたと思いますが、母はハワイから息子家族が来てくれたと嬉しそうに弁解していました。

 6月の梅雨の雨の中にもかかわらず、外出許可を取って、車椅子で隣の大きなスーパーマーケットに父を連れ出し、息子は意気揚々として父の車イスを押して、私は後ろから傘を差し出す有様でした。久しぶりの日本のスーパーマーケットに売っている物すべて興味深く思えました。何も話しませんが父も満足そうだったので「ほっと」しました。

 現実的には、今年の4月から医療保険制度が変わり、父のリハビリの治療は、回復の見込みなしという事で9月には打ち切られるそうです。日本では弱者に対してどんどん厳しくなっていくようです。不安がっている人々が多いこと、老後の生活に対する備えが出来ていない現状の問題を感じざるおえません。

 ハワイでも同じですが、教会がどのように老後の介護や援助出来るのか、これからのの課題です。教会が家族として助け合うために何が出来るでしょうか。IJCCにとってもこれからの具体的な課題の一つ思います。主の導きを祈り出すのに早すぎる事はありません。皆さんも祈り出して下さい。