「我らは異邦人クリスチャン」使徒11118

ただいま帰りました、と皆さんの顔を見ると思わず言ってしまいたくなりますが、実は先週の日曜日の午後イスラエルからもどってきました。私たちの聖地旅行中、お祈りどうもありがとうございました。今回イスラエルにはテルアビブから入りましたが、最初に行った見学地がヨッパというところでした。実は、全世界への福音宣教はこのヨッパの町から始まったのです。そこで今日はそのことについて、ご一緒に学んでいきたいと思います。

1.神の計画はヨッパから始まった。

皆さん、ヨッパと聞いて、何を思い出しますか?そうですね、あのヨナさんが神様からニネベに行けと言われたのに、タルシシュに行こうとして船に乗ったところがヨッパでした。ところがヨナさんには神様の介入があって、船の遭難後ヨナは3日間魚のおなかの中で過ごし、結局ニネベに行って語り、その結果人々が悔い改め、異邦人の救いが起こったというお話をサンデースクールで聞いたと言う人も多いと思います。神様はイスラエルの民を選ばれましたが、初めから神様が救おうと計画されているのはイスラエル人だけではない、むしろ、イスラエル人を用いて全世界の人類を神様は救済されようとしているのだという事が実はこのヨナ書に明確に示されているわけです。

しかし、ユダヤ人の中には「自分たちは神から選ばれた特別な民だ」という選民意識が大変根強いのです。イエス様の弟子たちも、例外ではありませんでした。イエス様はユダヤの王であり、救いはユダヤ人のものという固定概念が彼らにはありましたから、まさかあの割礼を受けていない、汚れた異邦人に伝道するなどとは思いもよらない事だったのです。ところが、ヨッパの町に来ていたペテロに不思議な啓示がありました。ペテロがある日ヨッパで昼のお祈りをしているうち、うっとりと夢心地になりました。

2.神の計画がペテロに示された。

“見ると、天が開けており、大きな敷布のような入れ物が、四隅をつるされて地上に下りてきた。その中には、地上のあらゆる種類の四足の動物や、這うもの、また、空の鳥などがいた。そして、彼に、「ペテロ。さあ、ほふって食べなさい」という声がした。“(使徒101113

 ペテロが「主よ。それは出来ません。汚れた物は食べられません。」と拒むと、「神がきよめた物を、きよくないと言ってはならない。」という声があって、それが三度も繰り返されました。ペテロがその幻は一体なんだったんだろうと思い惑っている、ちょうどその時、ローマ人百人隊長コルネリオの使いの者たちが階下の門口に立って、ペテロに面会を請いました。その時に御霊が「彼らを遣わしたのはわたしです」とペテロに語られたので、ペテロは彼らと共に、カイザリヤにいる百人隊長に会いに出かけました。そして、コルネリオたち異邦人になんと聖霊の賜物が注がれたので、ペテロ達ユダヤ人一行はビックリします。そして悟ったのです。後にエルサレムに上った時、ペテロはヨッパとカイザリヤで起こった事の次第を詳しく説明して最後にこう言いました。

「私はその時、主が、「ヨハネは水でバプテスマを授けたが、あなたがたは、聖霊によってバプテスマを授けられる」と言われたみことばを思い起こしました。こういうわけですから、私たちが主イエス・キリストを信じたとき、神がわたしたちに下さったのとおなじ賜物を、彼らにもお授けになったのなら、どうして私などが神のなさることを妨げることができましょう。」(使徒111617

人々はこれを聞いて沈黙し、「それでは、神は、いのちにいたる悔い改めを異邦人にもお与えになったのだ」と言って、神をほめたたえた。(使徒1118

3.神の計画は、パウロが引き継いだ。

パウロは正統派ユダヤ人かつローマ市民権を持つエリートで、ユダヤ教の異端であるイエスの教えなどけしからんとクリスチャンを迫害していました。ところが、その只中でイエス様に出会い、180度変えられたのです。そして、異邦人伝道の召しを受け、アンテオケからアジア・ヨーロッパへと、宣教活動を進めていきました。ユダヤ教の土台から、イエス様がメシヤとして現れ、ユダヤ人から異邦人にまで救いは広がりました。そのスタートがヨッパであり、それをはじめたのがペテロであり、それを受け継いだのが多くの書簡を新約聖書に残したパウロだったのです。

「しかし、聖霊があなたがたの上に臨まれるとき、あなたがたは力を受けます。そして、エルサレム、ユダヤとサマリヤの全土、および地の果てにまで、わたしの証人となります。」(使徒1:8)

このみことばの通り、今現在も、イエス様に触れられて変えられた人々がイエス様の救いを証しています。それをしているのは、私たち異邦人クリスチャンです。ペテロに幻を見せ、パウロを伝道旅行に駆り立てたおなじ御霊が、私たち異邦人クリスチャンに宣教の使命をゆだねてくださっています。イエス様は私たちを用いたいのです。

 今回のイスラエル旅行を終え、ハワイに帰るという日、もっとイスラエルにいたいという気持ちとはやくハワイに帰りたいという気持ち、そして又24時間も空の旅をしなければならないのかという、複雑な思いがよぎりました。しかし、そこで祈ったとき、ここからもう一度、地の果て=ハワイへと遣わされていくのだという思いを新たにさせられました。イスラエルから見ると、このハワイはほんとに地球の裏側、遠い遠い地の果てです。にもかかわらず、主は私たちを覚えてくださって、救いに招いてくださりました。主のみこころは、全世界の人々の救いです。その主を伝える働きを、主は私たち異邦人クリスチャンにゆだねてくださっています。「主よ、私を用いてください。」そう祈って、聖霊に満たされて、一歩を踏み出しましょう。勇気を持って、愛する人に、神様の御愛を伝えましょう。

 

インターナショナル・ジャパニーズ・クリスチャン・チャーチ 冬木友博牧師

2011年227日礼拝メッセージ